西遊草清河八郎旅中記

清河八郎は梟雄の名のみ高く、真価を知られていない人物である。
本書は、安政2年(1855)、八郎が母を奉じて郷里から伊勢詣での旅にでて、厳島にいたり、京、大坂、江戸に遊んだ旅行記である。
リッチ(漢名・利瑪竇)は、明代末の中国に西欧の科学知識を紹介したイタリア人宣教師。
6年余りの滞欧生活を経験した著者は、自己体験をもとにリッチの心情をしのびつつその数奇な生涯を描きだす。
第1巻には、第1部「耶蘇会士のシナ入国」、第2部「北京の明朝宮廷へ」。
明治の激動期に底流していた庶民の笑いとペーソス。
書誌研究の第一人者が、新聞・雑誌・文芸作品などの資料を博捜してその実相を捉えた本書は、明治庶民生活史の粋といえる。
年表的に編まれた本書の第2巻は、明治33年(1900)から明治45年(1912)まで。
“旅の記録者”として知られる菅江真澄は、少年のころから遺跡や出土品に対する考古学的関心を抱きつづけた。
秋田滞在中に多年にわたる見聞を考証的につづった「水の面影」のほか、7編を収める。
原文でおくる味わいぶかい名随筆集。
明・清時代の耶蘇会宣教師たちは、東洋の神秘を次々にヨーロッパに紹介した。
孔子教をはじめとする中国思想が、百科全書派に強い影響を与えた過程を克明に追究し、シナ学の源を探る名著の覆刻。
第1巻は、フランス耶蘇会士の清朝での活動と、彼らが自国にもたらした中国思想をあつかう、第1・2篇を収録。
巻末に島田謹二の解説を付す。
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